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松竹ホームビデオ
グループ:DVD
ランキング:46405
価格:¥ 2,981
発売日:2008-06-27
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カスタマーレビュー ![]()
せめて最後に救いが欲しかった
(2008-11-18)
これほど賛否両論ある映画はないかもしれません。自分は完全に否定派です。
たしかにビョークの演技は迫真でした。取り返しのつかない罪を犯してしまう瞬間の演技は、見ていて本当に辛かった。頼むから時間よ戻ってと思わずにいられませんでした。それぐらい引き込まれる映画です。
でも映画って、どんな悲劇であってもどこかに希望や夢が持てるものではないでしょうか?
この作品には、希望も救いもありません。とくに最期のシーンは、しばらく立ち上がれないほどのショックを受けました。そしてやりきれなさ、後味の悪さ、見なければよかったという不快感が残りました。主人公のセルマは加害者になってしまったけど、もともとは被害者だったんです。せめて最後に救ってあげてほしかったです。
どんな無力な人間にも、驚くべき能力がある
(2008-10-09)
「セルマにとって、これはハッピーエンドなのだ」とコメントしていらっしゃる方がいましたが、私はそうは思いません。一方、別の方が、「もう一度観たいけど、二度と観たくない映画」とコメントしていたのが、まったくそのとおりだと思いました。
当時のバイト仲間が言っていました。「二度と観ない。不幸の映画よ!」と。また「途中にいきなり始まるミュージカルシーンが長すぎる。」とも。
ほんとに、不幸な映画だと思います。
しかし、セルマの空想の中での生き生きとした、大好きな歌とダンスを繰り広げるシーンは、あまりに過酷な状況を生きる彼女の、生きようとする処世術であって、苦しいからこそ、想像の世界で羽ばたく、輝ける彼女が、とても痛々しくて、私はもっとミュージカルシーンが続けばいいと思いました。想像の中では、みんなとても優しくて、彼女のことを愛してくれているから。
でも、そこまで追い詰められるほど、現実はあまりに残酷だった。
彼女は、決して死にたかったわけじゃない、たとえ自分の目が完全に見えなくなっても。
彼女はただ、不器用で、まっすぐで、誠実だった。
死ぬのが怖くて怖くて、震え上がっていた。足が立たなくなるほどに。
そんな彼女を立たせたのも、大好きな歌。
死の直前に、人生のすべてをかけて歌い上げたシーンは、息が止まるほどでした。
その歌を遮るように、死が訪れる・・・
私は映画館を出て、泣きながら走って駅まで行きました。あまりの号泣で、恥ずかしかったから。
セルマがかわいそう。
だけじゃないのです。
セルマはシングルマザーで、病気を患っていて、経済的に苦しい生活の中で息子の手術費用をこつこつためていた。視力のタイムリミットを間近に感じ、無理な内職まで始める。
でも、働いてる工場でミスをし、首を切られる。
彼女は、弱者なのだ。とても無力な存在だとも言えると思う。
その中で、理不尽な『約束』を守り通し、そして、あの歌声・・・
どんな無力な人の中にも、必ず光り輝く個性があり、ものすごい力を秘めている。
それを感じ、私は号泣したのです。
一度は必ず、観てほしいです。ほんと、賛否両論だと思うけど。
7年ぶりに観ても嗚咽してしまいました。
(2008-09-25)
ミュージカルが好きで、昼間はプレス工場で働いている主人公セルマ。彼女はやがて自分が失明することを知っています。
そして愛する一人息子のために夜勤も始め、内職もします。
その理由は、遺伝でいつか自分と同じ運命になるであろう息子の目の手術のために、こつこつとお金を貯めているのです。
ストーリーは単純なのですが、観るべきところは圧倒的なセルマ(ビョーク)の存在感。あの歌声、演技。意図的にぶれ気味のハンドカメラの画像は観づらく、それはセルマの視界のようです。
ロードショーで観たとき、最初のミュージカルのシーンから、私はなぜか涙が止まりませんでした。
ミュージカルのシーンだけが、彼女の白日夢で、メイクも画面のコントラストも変わり、生きているようなセルマ、その声、その歌声が私の琴線に触れたのでしょう。
そして殺人。 これ以上のあらすじはあえて控えますが、これほど魂を揺さぶる声とこれほど暗いミュージカル映画は他にないと思います。
ビョークの個性が強すぎるので、生理的に受けいれられない方もいらっしゃると思います。事実、上映当時は最高!派と大嫌い!派にはっきり分かれました。
セルマが危機に陥ったとき、困ったとき、そのときに流れている音、リズムが突然ミュージカルに昇華し、ミュージカルが幻想なのか、現実が白日夢なのか、ミュージカルのときだけ、白っぽい画面が、カラーコントラストが鮮やかに変わり、セルマの表情が”生きて”いるのです。
そして、『秘密の約束』と息子のために、嘘の証言をします。そして衝撃の結末。
ダンサー.イン.ザ.ダーク。 暗闇のダンサー。
白日夢の中、暗闇の中でしか生き生きと出来ないセルマ。現実の中では彼女は自虐的です。
ロードショーの時、幕が下りてから、明日も絶対見に行こうと決めました。が、この興奮が2回観ることによって薄れるのであれば、しばらく経って観ようと思いました。そして7年ぶりに先日観ました。
それで一番印象に残った台詞、 『ここは静かすぎるわ。』です。

