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森 浩一

朝日新聞社

グループ:Book

ランキング:156939

価格:¥ 756

発売日:2005-02

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カスタマーレビュー

最新の考古学がわかる本  (2006-07-17)
森浩一のこの本では直接示されていないが、『日本書紀』で衝撃的であったのは神功皇后(オキナガララシヒメノミコト)が実は卑弥呼であると考えようがないことです。
和歌山にいた仲哀天皇(ヤマトタケルの第二子)の后であるオクナガタラシムノミコトは敦賀の人で大和朝廷に政権基盤があり、しかも九州に拠点を置き、朝鮮半島への進出を試みるのです。そして神がかりとなって采配を振るう姿は卑弥呼の姿とダブってきます。そして邪馬台国を巡る畿内説と九州説の対立が不毛な論争であるように感じられます。
魏志倭人伝の記述と年代的にも照合し、当時いくつモノ言語の間接通訳を通じて漢人社会に伝えられたオキナガタラシヒメノミコトは、その名前からして「ヒメミコト」と漢字表記されて卑弥呼となったとしか考えようがありません。
森説では、越前の国から出た継体天皇は万世一系を明治期に主張した国学者の解釈とは異なり、大和朝廷のお家断絶から登場した人物として描かれています。また、出雲の勢力であるオオクニヌシノミコトの建造物(現在は出雲大社)が、古代には超高層の建築物であったことが分かってきています。いずれにせよ、日本海側の勢力が当時は実に強力で、大和朝廷と連携したり、対立したりしたことが明らかになってきています。
そのほか記紀には権力闘争を巡って、栗東やBKCのある田上などに関する重要な記述もあり、興味は尽きないです。
縄文時代の東北地方の遺跡を捏造した「研究者」がいましたが、森浩一は、そんな人ではなく、古墳の研究により、巨大な古代のダイナミズムを描いた人といえるでしょう。

記紀と考古学の対話  (2005-02-23)
 大物の考古学者のエッセイ的な読み物。独特の筆致が読みやすい。
 自身の経験を踏まえ、神武天皇や箸墓古墳、仁徳天皇などのトピックについて記紀の文献学と考古学をつき合わせた見解を展開している。また民俗学や人類学などの成果を踏まえ、縦横無尽に話は進められる。
 氏自身の独特の緻密な文献史学と考古学の突合せ、邪馬台国説がうかがえる。

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