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岩波書店
グループ:Book
ランキング:78373
価格:¥ 777
発売日:2003-09-20
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カスタマーレビュー ![]()
歴史というスポットライトを当てた本
(2008-12-02)
当時、大河ドラマ「新撰組!」の便乗本であったにも関わらず、思想史家が纏めただけあって近藤勇の動向から新撰組を見つめている。この本に触発されたのが、宮地正人氏の歴史のなかの新選組である。
近藤勇の持つ「尽忠報国」というキーワードから新撰組を歴史としてスポットライトを浴びせた本とも言える。この本以降、歴史としての新撰組と創作としての新撰組が分離したといっても過言ではない。寧ろ、読者層のニーズとしての分離は必然であったのだろう。
不満を言うと、作中でも語られているが、近藤書簡集は今だ出版の日の目を見ない。新撰組研究で最重要であるはずのものであるが、近藤書簡が全文掲載される史料集が出版されるのはいつなのであろうか。
他にない切り口!
(2008-01-20)
この本は面白いです。他にない切り口でしかも「まとも」です。こう考えたら他の本は「贔屓の引き倒し路線」が多いですからね。特に近藤が「幕府が攘夷を決行する」ことを最上級の命題と考えていて、そこから時代の変遷と共に自分の視野が広がり、自分の考えに変化が生じることとその命題との「調和」に様々な葛藤が見られるのが非常に興味深い。初めから「何が何でも徳川幕府側だ、難しいことは俺にはわからん」という路線でないところが他の書物では切り捨てられている視点で実に新鮮です。まあこの作者くらいの知識と頭脳がないと無理な切り口であるような気がします。この作者の他の作品も読んでみたいと思います。
面白い!!
(2006-06-07)
こう言う本を探していました。
私情を挟まず、現存する資料を基に、個々の感情や状況なども考慮し、
何処までも真実を追っている内容で、やっと見つけたと言う感じです。
実像と虚像と個人の主観が余りに入り乱れていて、本当の近藤勇の姿を
見出せないでいましたが、この本でやっと実像が掴めた気がします。
スポットライトを浴びた近藤勇
(2004-10-11)
大河ドラマ「新撰組!」の影響で、いわゆる新撰組モノの小説を3冊読んでみた。ビギナーにとって意外に感じたのは、テレビと違って局長/近藤勇の存在感が希薄なのである。副長/土方歳三はフィクサーで、あくまで新撰組を取り仕切ってきたのは俺なのだ!とばかりに大活躍&クール。本書を読むと、これまでの歴史書なり小説において、近藤の残したたくさんの書簡が全然活用されていなかったらしい。ということで、本書はコロンブスの卵的に近藤書簡を基軸に、他の資料と照らし合わせながら、改めて新撰組の栄枯盛衰をクロニカルに綴ったものである(らしい。なにぶんビギナーなので)。これまでの新撰組研究の素養があるとより感慨深い読後感が得られるのであろう。親しみやすい新書という体裁でありながら、けっこう専門的である。大河ドラマの今後の展開は丸分かりになってしまった・・・。
新選組の実態とは?
(2004-09-25)
新選組が好きな方であれば、彼らがどういう経緯で結成され、京都でどのような活動を行い、局長の近藤勇がどこで斬首され、そして土方がその後どういう行動を辿ったかという一連の歴史の流れはご存知かと思う。
この本はその一連の歴史を追いながらも他の新選組関連書籍と違う点は「近藤勇書簡」からその実態を浮き彫りにしていることだ。
小説・映画ドラマの主人公となりえる「アクションスター」の新選組ばかりを見ていると見落としてしまいそうな新選組の実態。
歴史的な新事実のようなことは出てこないけれど、ある意味、目から鱗が落ちるような、内容のある本だ。

