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岩波書店
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カスタマーレビュー ![]()
現代の政治家にこそ読ませたい一冊
(2008-07-01)
内村鑑三が明治期に、海外に日本を紹介しようと英語で執筆した本を、
日本語に翻訳しなおしたものが本書。言わば逆輸入本である。
かって日本人が精神的に強かった頃のお話である。
本書は5人の代表的な偉人を紹介するが、私が感銘を受けたのは
上杉鷹山と二宮尊徳である。
彼らは、傾いた藩の財政再建を見事にやってのけた。
しかも自ら率先して倹約・節約に励みながらだ!
現代政治家・官僚はそこを見習って欲しい。
そんなことを考えながら読んだ本でした。
是非とも国を担う人たちに配布して読ませたい。
大阪府の職員にも配った方がいいのではないか?
いや配るべきは議員か?
議員の方が財政健全化にごねているみたいだから…。
印象深いのは「上杉鷹山」と「二宮尊徳」
(2008-04-02)
わが社の社長も薦める本。日本人とはどうあったのか、どうあるべきなのかを作者の時代の観点で書かれている。といっても、現在でも通用する部分も多分にあるからおもしろい。
印象深いのは「上杉鷹山」と「二宮尊徳」。平凡な自分がもし万が一、一国一城の主になった場合に、参考にしたいのは「上杉鷹山」。決して難しいことをしているわけではない。当たり前のことを当たり前に行った、という印象。カリスマ、というよりもむしろ人間くさい。
一方、「二宮尊徳」。不遇の幼少期の影響か、大人になってから偉く頑固でとっつきにくくなった感じがする。勝手ながらネアカな印象を持っていただけに意外だった。
「わが祈り、わが望み、わが力を惜しみなく注ぐ」唯一の国土、日本
(2008-03-04)
新日本の創設者としての西郷隆盛、封建領主・上杉鷹山、農民聖者・二宮尊徳、
村の先生・中江藤樹、仏僧・日蓮上人を通じ日本、及び日本人が外国人に紹介されいる。
知らないことにも恥ずかしいが、何よりも著者の視点、明治のキリスト教徒であった氏の「考え」に驚かされる。
健康で、みずみずしく、力溢れる評論だと感じます。取り上げられた夫々への人物と同じく著者への興味も湧いてきます。
四 中江藤樹の項、「昔の日本の教育」については特に印象深いものがあります。
繰り返し読みたい本
(2008-02-02)
取り上げられた人物はいずれも私心なく情熱をもって大業を成し遂げた人たちで、彼らの伝記を読むたびに励まされる気がします。分量がそれほどなく、また文章も極めて平易なので、気軽に読めます。もともと海外に日本を紹介するために書かれた本ですが、今では日本人自身の道徳の教本として貴重な存在になっていると思います。
なお、本書の史料的裏付けへの疑義や、特に西郷論におけるナショナリズムについて訳者解説で触れられていますが、本書はもともと歴史書ではありませんし、また本書で取り上げられた人物も、内村も、そして我々も時代的制約の中で生きているのですから、ナショナリズム云々をいうのはナンセンスでしょう(どの小学校の図書室にもナポレオンの伝記はあると思うが、教育上良くないことだとでも?)。
ネガティヴな事象へのアイロニカルな視点をいかにもつか
(2007-12-26)
日本人は往々にして自国に関することを肯定的に書かれることを殊更好む傾向が強い。
一方でネガティヴな指摘に対しては、歴史教科書検定問題で醜態をさらす文科省の小役人や歴史修正主義者(=オヤジ慰撫史観主義者)でなくとも少なからず反発を抱いたり、寛容さに欠けるとの指摘は都合良く無視しがち。
よって本書と異なり、ネガティヴな側面を有する書籍はほぼ決まって「売れない」。
本書の読者には引き続き、吉田司『宮沢賢治殺人事件』や佐高信『石原完爾−その虚飾』『西郷隆盛伝説』などに触れることで、「お誉めの言葉に甘んじる」というのは単にだまされていただけだったということかも、ということにほんの少しばかし気づいて欲しいところ。

